京都-上京区で注文住宅を建てる際のガイド
このページの要約
京都市上京区で注文住宅を検討している方のために、地域の特徴や最新の地価動向、人気の学区、交通アクセス、景観条例など、家を建てる際に必ず知っておきたいポイントを総合的にまとめました。
京都御苑や西陣といった歴史ある街並みと、暮らしやすさを両立した上京区ならではの魅力を解説。
家づくりの前に、まずこのページで情報を整理しましょう。
上京区の中でも特に人気の注文住宅エリア

歴史と自然、利便性が調和したエリア
上京区は、京都御所や鴨川、北野天満宮といった歴史や自然に恵まれた環境にありながら、スーパーや商店街、医療施設も揃う便利なエリア。
落ち着いた雰囲気の中で、都市生活に必要な機能がしっかり整っています。
また地下鉄烏丸線や京阪電車、市バス網が充実しており、通勤・通学に困りません。それでいて、一歩中に入ると静かな住宅街が広がっており、喧騒から離れた穏やかな暮らしが実現できます。
上京区内で特に注文住宅が人気のあるエリアとしては、以下の地域が挙げられます。
御所南エリア

概要
京都御苑の南側に位置するエリア。
特徴
落ち着いた住宅街、良好な住環境、御所や鴨川に近い、小学校区の人気が高い(御所南小学校)。
価格帯
上京区内でも特に地価が高いエリア。高級住宅街として知られています。
注文住宅の傾向
デザイン性の高い邸宅、京町家風の住宅、庭付き住宅など、こだわりのある注文住宅が多い。
堀川通周辺エリア

概要
堀川通沿いのエリア。
特徴
交通アクセスが良い(地下鉄烏丸線沿線)、比較的フラットな地形、生活利便性が高い(スーパー、商店街が近い)。
価格帯
御所南エリアに比べるとやや落ち着いているが、上京区内では高めのエリア。
注文住宅の傾向
モダンなデザイン住宅、利便性を重視した都市型住宅、ZEH住宅など。
西陣エリア(北部)

概要
上京区の北部、西陣織会館周辺エリア。
特徴
歴史的な町並みが残る、伝統文化が薫る、落ち着いた雰囲気、比較的緑が多い。
価格帯
上記2エリアに比べると、比較的落ち着いているエリア。
注文住宅の傾向
京町家再生住宅、和風モダン住宅、伝統的な意匠を取り入れた住宅など。
上京区の交通アクセス

京都市上京区は、市営地下鉄烏丸線やJR嵯峨野線、京阪電鉄など複数の鉄道が利用できる交通利便性の高いエリアです。
丸太町駅・今出川駅・鞍馬口駅といった主要駅を中心に、京都市内各所へのアクセスも良好で、京都駅・四条といったターミナルや繁華街へも短時間で移動できます。
こうした交通環境を踏まえたうえで注文住宅を建てる際には、次のような視点を実際に考慮する必要があります
最寄駅との距離・交通手段の選定
希望する最寄駅(地下鉄かJRか京阪か)と自宅との距離は、日々の移動ストレスに直結します。徒歩圏か、自転車か、バスか――通勤・通学・買い物などのライフスタイルに合った「駅との距離感」を重視した土地選びが求められます。
バス路線の確認と混雑状況
京都市営バスは路線が豊富ですが、観光シーズンには混雑しやすいため、バス停の位置や運行本数、混雑具合も事前に確認しておくと安心です。
将来的なアクセスニーズの変化に対応できるか
家族構成の変化や働き方の変化によって、将来の通勤先・通学先が変わる可能性もあります。複数路線にアクセスできる立地であれば、柔軟に対応しやすくなります。
大阪方面へのアクセスを意識するかどうか
京阪電鉄やJRを使えば、大阪方面への移動も可能です。週に数回出張や通勤がある場合などは、乗り換えの利便性や所要時間を重視した計画が必要になります。
鉄道
- 京都市営地下鉄烏丸線
- 丸太町駅、今出川駅、鞍馬口駅、上京区内を南北に縦断しています。京都駅や四条方面へのアクセスが容易です。
- 京都市営地下鉄東西線
- 少し南側ですが二条城前駅、二条駅、西大路御池駅などが利用可能です。
- JR嵯峨野線
- 二条駅が利用可能です。京都駅や嵯峨嵐山方面へアクセスできます。
- 京阪電鉄
- 神宮丸太町、出町柳駅が利用可能です。大阪方面や洛北方面へのアクセスが可能です。
バス
- バス路線
- 京都市営バスを中心に、路線バス網が充実しています。区内各地や京都市内主要部へのアクセスが可能です。
主要駅までの距離 (上京区役所からの概算距離)
- 京都駅
- 地下鉄烏丸線丸太町駅から約10分、バスで約20-30分
- 四条駅 (繁華街)
- 地下鉄烏丸線丸太町駅からで約5-10分、バスで約15-20分
- 大阪駅
- 地下鉄烏丸線丸太町駅から京都駅乗り換え新快速で約45分
上京区のスーパーマーケットなど商業施設

生活のしやすさは「買い物環境」がカギ
京都市上京区で注文住宅を検討する際に、見逃せないのが「買い物のしやすさ」です。
上京区は、フレスコ・ライフ・イズミヤ・業務スーパーなど大手スーパーが複数点在しており、食料品や日用品の調達に困ることがありません。
また、西陣千本商店街や出町桝形商店街など、昔ながらの商店街も健在で、地域密着型の買い物体験が楽しめるのも魅力です。
とくに注文住宅は、長く住むことを前提とした住まい。日々の生活に欠かせないスーパーや商店街が近くにあるかどうかは、暮らしやすさを大きく左右するポイントです。
深夜営業のスーパーや、徒歩・自転車圏に複数の選択肢がある上京区は、共働き世帯や子育て世代にとっても理想的なエリアと言えるでしょう。
京都市上京区のスーパーマーケット
- フレスコ
- 上京区内に複数店舗 (堀川店、御前店、河原町丸太町店など)。生鮮食品、日用品が揃い、深夜まで営業している店舗もあります。
- ライフ
- 上京区内に智恵光院店、西陣店。こちらも品揃えが豊富です。
- イズミヤ
- 堀川丸太町店、千本中立売店。こちらも品揃えが豊富です。
- 業務スーパー
- 価格が安く、大容量の商品が豊富です。上京区内に西陣店があります。
- その他
- KOHYO上七軒店、地域密着型のスーパーもあります。
京都市上京区の商店街
- 西陣千本商店街
- 京都西陣千本の商いの町として、歴史は古く、平安京の時代に、京都の中心を貫いていた朱雀大路が現在の千本通りです。現在も60を超える様々なお店が立ち並び、地域の方々や観光でお越しの方々のお買い物の場所として賑わいを見せています。 西陣千本商店街振興組合
- 出町桝形商店街
- 地元密着型の商店街。生鮮食品、日用品、飲食店など、生活に必要なものが揃います。 出町桝形商店街
- 北野商店街
- 「天神さん(北野天満宮)」のお膝元で、京都に日本初の市電(チンチン電車)が走っていたころからの昔ながらの雰囲気が残っている商店街。 北野商店街
- 堀川商店街
- 繁華街の喧騒から離れ少し北に上がった堀川通。堀川沿いの商店街は老舗から新しいお店まで日々の生活に寄り添います。 堀川商店街
上京区の車事情

上京区での快適なカーライフを実現するために
上京区での快適なカーライフを実現するためには、地域特有の道路事情や駐車場環境を理解し、適切な対策を講じることが重要です。
注文住宅の計画段階から、これらの要素を考慮に入れることで、安心・安全な住環境を整えることができます。
京都市上京区の車所有率
京都市内全体で見ると、車の所有率は比較的低い傾向にあります。
上京区も、公共交通機関が充実しているため、車がなくても生活できるエリアと言えます。
ただし、ファミリー層や郊外に通勤・通学する方など、車が必要な人も一定数います。
上京区における駐車場事情
上京区内は、駐車場が不足しているエリアが多いです。特に、住宅密集地や狭い路地の多い地域では、駐車場付きの物件を見つけるのが難しい場合があります。
月極駐車場の料金も、京都市内では高めです。
新築住宅を建てる際は、駐車スペースを確保できるかどうか、事前に確認することが重要です。
上京区の道路事情
上京区内は、道幅が狭い道路が多いです。特に、住宅街の路地などは、車の運転に注意が必要です。
交通量は、時間帯や場所によって異なりますが、比較的多い傾向にあります。
上京区の自然環境

「自然との距離感」が暮らしやすさのポイント
注文住宅を検討するなら、ぜひ注目しておきたいのが「自然との付き合い方」です。
上京区には、京都御苑や鴨川といった自然豊かなスポットが身近にあり、四季を感じながらゆったりとした暮らしを楽しめる環境が整っています。広大な御苑は、ジョギングや散歩、ピクニックなど多くの区民に親しまれており、子育て世代や自然志向の方にとって理想的なロケーションです。
一方で、自然が近いからこその注意点もあります。湿気や風通し、虫、落ち葉の処理など、家づくりの段階から自然環境に配慮した設計が求められます。外とのつながりを活かしつつ、快適な住まいを実現する工夫が、上京区での暮らしをより豊かなものにしてくれるでしょう。
京都市上京区の公園
- 京都御苑
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京都市上京区なら、京都御苑の存在は見逃せません。広大な敷地に豊かな緑が広がる京都御苑は、春の桜や秋の紅葉など、四季折々の自然が楽しめる国民公園です。散歩やジョギング、ピクニックに訪れる家族連れも多く、日々の暮らしの中で自然とふれあう機会を持てるのが魅力です。
とくに小さなお子さまがいるご家庭や、自然志向のライフスタイルを望む方にとっては、京都御苑に近い立地は大きな魅力となるでしょう。都市の中心にいながら、豊かな自然に癒される――そんな理想の暮らしが、上京区では実現可能です。
- 京都御苑 児童公園
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京都御苑内に位置する広々とした公園です。滑り台などの遊具や広い芝生があり、子どもたちが思い切り遊べます。休憩所やユニバーサルトイレ、オムツ替えシートも完備されており、ファミリーに優しい設備が整っています。
住所:京都府京都市上京区京都御苑3 - 扇町児童公園
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幅広い年代の方々に親しまれている公園です。ブランコや滑り台、シーソー、砂場などの遊具が充実しており、小さなお子さまでも安心して遊べます。また、健康器具や広場もあり、大人の方も一緒に楽しめる空間となっています。
住所:京都府京都市上京区扇町723-3 - 鴨川
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京都市上京区の東側を流れる鴨川は、都市にありながら自然を身近に感じられる貴重な存在です。整備された河川敷は、散歩やジョギング、読書やピクニックなど、思い思いの時間を過ごせる憩いの場として親しまれています。
注文住宅を検討するうえで、鴨川の近くに住むということは、四季の移ろいや朝夕の風の心地よさ、鳥の声や水の流れといった「自然の音」に囲まれた暮らしを意味します。
一方で、湿気や虫対策など、自然環境に配慮した設計が求められる点もありますが、それも含めて「自然と調和する家づくり」ができるのが鴨川エリアの魅力です。静けさと開放感に包まれながら、日々を丁寧に暮らす。そんな住まいを上京区で実現したい方に、鴨川周辺はおすすめのロケーションです。
上京区の幼稚園、保育園
上京区には、認可保育園・認定こども園・小規模保育事業所・幼稚園など、多様な保育・教育施設が点在しています。これにより、家庭のライフスタイルや子どもの成長段階に合わせた選択が可能です。
注文住宅を建てる際、近隣の保育・教育施設の充実度は、将来的な生活の質を左右する重要な要素です。特に上京区は、歴史と文化が息づく地域でありながら、子育て環境も整っているため、家族で長く安心して暮らせるエリアとして人気があります。
主な保育施設の例
- 京都市鶴山保育所(寺町通今出川上る)
- 信愛保育園(丸太町通日暮西入)
- こぐま白雲北保育園(新町通今出川上る)
- 京都YWCAあじさい保育園(室町通出水上る)
- 正親こども園(裏門通中立売下る)
- 西陣和楽園(下長者町通七本松西入)
- 中立保育園(室町通中立売下る)
- 京都わかば園(東三本木通丸太町上る)
- 第二わかば園(夜間保育対応)
- にじいろ保育園(烏丸通上立売下る)
- こどもみらい園(大宮通上立売上る)
- Banbi House(今出川通室町西入)
- にじのうた保育園(藁屋町)
- かわしま保育室たんぽぽ(大北小路東町)
主な幼稚園の例
- 乾隆幼稚園(姥ケ寺之前町)
- 京極幼稚園(塔ノ段藪ノ下町)
- みつば幼稚園(小川通今出川下る)
- 待賢幼稚園(丸太町通黒門東入)
- 翔鸞幼稚園(御前通今出川上る)
- 同志社幼稚園(寺町通石薬師下る)
- 北野幼稚園(御前通一条下ル)
- 京和幼稚園(下立売通御前西入)
- 浄福寺幼稚園(浄福寺通一条上る)
- 寺之内幼稚園(寺之内通新町西入)
- ひまわり幼稚園(西堀川通竹屋町上る)
- 聖ドミニコ学院京都幼稚園(河原町通今出川下ル)
上京区の学校、大学

京都市上京区は、市立の小中学校が充実しており、通学距離やアクセスを意識した住まい選びがしやすい地域です。また、同志社大学や京都府立医科大学といった有名大学が立地しており、教育環境が整っていることから、子育て世代や将来的な進学を視野に入れる家庭にとって理想的な場所とも言えます。
注文住宅を建てるにあたっては、次のような点を実際に考慮する必要があります
希望する学校区に合わせた土地選び
上京区には複数の市立小中学校が存在するため、「どの学校の校区に含まれるか」は住むエリアによって異なります。土地を購入する前に、校区の確認と希望校との位置関係をチェックしておくことが重要です。
通学路の安全性と距離
子どもが毎日通うことになるため、学校までの距離だけでなく、歩道の広さや信号の有無など、実際の通学路の安全性を確認しておくと安心です。
教育機関へのアクセスを活かした将来性の見込み
大学が近くにあることで、学習塾や予備校、教育関連施設も豊富です。また、教育レベルの高い地域は将来的な資産価値の安定にもつながりやすい点も、視野に入れて検討されることがあります。
京都市上京区の市立小学校
上京区には、市立小学校が多数あります。
- 室町小学校(室町通上立売上ル室町頭町261)
- 京極小学校(寺町通石薬師下る西側染殿町658)
- 新町小学校(中立売通室町西入三丁町457)
- 西陣中央小学校(大宮通今出川上ル観世町135-1)
- 乾隆小学校(寺之内通千本東入1丁目下る姥ケ寺之前町919-3)
- 翔鸞小学校(御前通今出川上ル鳥居前町671)
- 仁和小学校(御前通一条下る東竪町132-1)
- 正親小学校(浄福寺通中立売下る菱丸町173)
- 二条城北小学校(浄福寺通下立売下る中務町487)
- 御所東小学校(新烏丸通丸太町上る錦砂町290-2)
京都市上京区の市立中学校
京都市立中学校が複数あり、アクセスも良好なため通学に便利です。
- 烏丸中学校(京都市上京区烏丸通下立売上ル)
- 上京中学校(京都市上京区千本通中立売上ル)
- 嘉楽中学校(京都市上京区寺町通今出川下ル)
- 二条中学校(京都市中京区西ノ京職司町)
京都市上京区の高等学校
京都府立および私立の高校が点在しており、選択肢が豊富です。
- 京都府立鳥羽高等学校(京都市南区西九条大国町1)
- 同志社女子高等学校(京都市上京区今出川通寺町西入ル)
- 平安女学院高等学校(京都市上京区下立売通烏丸西入五町目町172-2)
京都市上京区の大学
上京区は大学の街としても知られ、教育レベルが高いエリアです。
- 同志社大学 新町キャンパス・今出川キャンパス- 上京区を代表する私立大学。人文科学、社会科学、理工学など幅広い学部があります。
- 京都府立医科大学(京都市上京区河原町通広小路上ル梶井町465)- 医学部、看護学部を持つ公立大学。
同志社大学(今出川・新町キャンパス)
学生層の特徴
- 全国から意識高めな学生が集まる、関西私学トップ層。
- 特に今出川キャンパスは文・法・神学部など、ディスカッション強めな学部が多い。
- 学生団体や留学・ボランティア活動も活発で、生活時間帯は夜型の人も多い。
住環境の実情(偏差値視点)
- 偏差値60〜65で「知的ブランド力」も高く、周囲の家賃も“同志社価格”傾向。
- 話し声・自転車・夜間の外出など生活活動の密度が高く、静かな暮らしを望む人には注意が必要。
- 交通利便性・文化的刺激は抜群。だが“高密度知的ノイズ”に慣れる必要あり。
京都府立医科大学
学生層の特徴
- 偏差値67.5〜70(医学部)は全国屈指の難関。試験・実習・国試対策で常に緊張感がある。
- 看護学部も真面目で堅実な学生が多く、地元出身者も目立つ。
- 生活は非常に静か。深夜に騒ぐタイプはほぼ見られない。
住環境の実情(偏差値視点)
- 学生の生活リズムが安定しているため、周囲にとっても“騒音リスク”が非常に低い。
- 鴨川沿いで自然と都市のバランスがよく、落ち着いた居住環境。
- 病院併設型大学のため、救急車の音や病院関係者の往来が夜間もある。
上京区の地価、坪単価

京都市上京区で注文住宅を建てるなら?――坪単価の現実を把握しよう
京都市上京区は、歴史と文化が色濃く残る人気の住宅エリアであり、地価も京都市内では比較的高めです。
令和6年の地価公示価格によると、上京区の住宅地の平均は1平方メートルあたり約48万円、坪単価にすると約158万円となります。
特に地下鉄駅周辺や人気の住宅街では、坪単価が200万円を超えるケースもあり、注文住宅を検討する際には 土地取得費用が予算に大きく影響することを念頭に置く必要があります。
一方で、駅から離れた地域や幹線道路沿いでは、比較的手頃な価格帯の土地も見つかるため、 エリアごとの価格差を事前に把握することが重要です。
京都市上京区の地価動向と注文住宅建築のポイント
京都市上京区は、歴史的な街並みと利便性の高さから、住宅地としての人気が高いエリアです。
そのため、地価も京都府内で比較的高水準となっています。
最新の地価公示価格
2024年(令和6年)の地価公示によると、上京区の住宅地の平均価格は1平方メートルあたり約410,923円です。
これは前年と比較して上昇傾向にあります。具体的な地点別の価格は以下の通りです。
- 勘解由小路町:700,000円/m²
- 小川町:673,000円/m²
- 新烏丸頭町:585,000円/m²
出典:京都府 京都市上京区 - 2024年(令和6年)地価公示
坪単価の目安
1坪は約3.3平方メートルに相当するため、上記の平均価格を坪単価に換算すると、約135万円となります。
ただし、これはあくまで平均値であり、実際の価格は立地や周辺環境によって大きく変動します。
地価の変動要因
上京区内でも、地下鉄駅周辺や主要道路沿いなどの利便性が高いエリアでは地価が高くなる傾向があります。
例えば、丸太町駅周辺では1平方メートルあたり700,000円、坪単価にして約231万円と非常に高額です。
これは、需要の高さと供給の限られた土地事情が影響しています。
出典:首位1坪231万円「地価が高い京都府の住宅地300」 - 東洋経済オンライン
注文住宅を検討する際の注意点
注文住宅を建てる際は、希望するエリアの地価を事前に調査し、予算計画を立てることが重要です。
また、上京区は景観条例などの規制もあるため、建築計画を進める前に専門家と相談し、最新の情報を確認することをおすすめします。
上京区の住宅価格推移

今、家を買うのは得か
上京区は、京都市内でも価格上昇が期待されるエリアの一つとされています。特に、交通利便性や生活環境の良さが評価されています。
上京区は、歴史と文化が息づく魅力的なエリアでありながら、住宅価格の上昇が期待される地域です。適切な資金計画と住宅ローンの活用により、安心して理想の住まいを実現することが可能です。
注文住宅を検討されている方に向けて、最新の住宅価格動向、今後の予測、住宅ローン制度についてまとめました。地域の特性を踏まえた資金計画の参考にしてください。
京都市上京区の住宅価格推移
近年、京都市内の住宅価格は上昇傾向にあります。上京区も例外ではなく、新築住宅、中古住宅ともに価格が上昇しています。
特に、土地価格の上昇が著しく、新築住宅の価格高騰に影響を与えています。 ただし、住宅価格の動向は、経済状況や金利動向などによって変動します。
今、上京区で家を買うのは得なのか?
住宅価格は高騰していますが、住宅ローンの金利は依然として低い水準にあります。
また、住宅ローン減税などの優遇制度も利用できます。 将来的な住宅価格の動向は不透明ですが、早めに購入することで、将来的な価格上昇のリスクを抑えられる可能性があります。
ただし、無理のない資金計画を立てることが最も重要です。
京都市上京区の住宅ローン金利の最新動向
住宅ローンの金利は、金融情勢によって変動します。
近年は、低金利の状態が続いていますが、今後の動向は不透明です。
住宅ローンを組む際は、複数の金融機関で金利や条件を比較検討することが重要です。
上京区のハザードマップ・災害リスク

ハザードマップと災害リスクを知ることの大切さ
理想の住まいを建てるうえで、間取りやデザインと同じくらい大切なのが、「その土地の安全性」を知ることです。
地震、浸水、土砂災害――地域によってリスクは異なりますが、事前にハザードマップで確認しておくことで、命と暮らしを守る備えができます。
京都市上京区のように、歴史ある街並みが残るエリアでは、地震や火災のリスク、避難経路の確保にも注意が必要です。
とくに袋小路や古い町家の多い地域では、災害時の行動に差が出ることもあります。
「大丈夫だろう」ではなく、「どう備えるか」。 安心できる住まいづくりは、情報を知ることから始まります。
土地選びの際は、ハザードマップの確認を習慣にし、防災意識をもった設計・立地選びを心がけましょう。
京都市が公開しているハザードマップによると、上京区には以下の災害リスクが考えられます。
- 洪水
- 鴨川、堀川、天神川などの河川氾濫による浸水リスク。特に、鴨川沿いの低地では、浸水想定区域が広範囲に及んでいます。
- 内水氾濫
- 下水道の排水能力を超える雨水による浸水リスク。区内の一部地域で内水氾濫の危険性があります。
- 地震
- 活断層 (花折断層帯など) が区内を通っており、地震の揺れによる被害リスクがあります。
- 土砂災害
- 区内の一部地域で、土砂災害警戒区域・土砂災害特別警戒区域に指定されている箇所があります (主に、北部の山間部)。
参考資料:
上京区の地盤、防火地域

安心して住まうために知っておきたいこと
京都市上京区は、かつての平安京の中心部にあたるエリアであり、長年にわたって市街地として整備されてきた場所です。
そのため、市街地としての安定した地盤を持つエリアが多いとされています。 注文住宅を建てる際には、土地の歴史や地層構造だけでなく、**個別の地盤調査(スウェーデン式サウンディングなど)**を行うことで、より正確な判断が可能です。
必要に応じて、地盤改良やベタ基礎などの補強工法を検討することで、安心して永く暮らせる住まいが実現します。
また、歴史ある町家や木造建築が多く残る地域であり、火災リスクへの対策がとくに重視されているエリアです。注文住宅を建てる際には、地域ごとの「防火指定」や「建築制限」をしっかり把握しておくことが大切です。
地盤
上京区の地盤は、比較的安定しているとされています。 しかし、鴨川沿いの低地や、埋立地など、一部軟弱な地盤の場所も存在します。
新築住宅を建てる際は、地盤調査をしっかりと行い、必要に応じて地盤改良工事を行うことが重要です。
防火地域、準防火地域
京都市内には、防火地域と準防火地域が指定されています。 上京区の一部もこれらの地域に指定されており、建築物の防火性能に関する規制があります。
防火地域では、より厳しい建築制限が課せられます (例: 耐火建築物とする必要があるなど)。
京都市防火地域・準防火地域マップ (京都市防火地域・準防火地域マップのイメージ。上京区がどの防火地域・準防火地域に該当するかを示す地図) 建築予定地が防火地域・準防火地域に該当するかどうか、事前に京都市都市計画局建築指導課などで確認することが重要です。
参考資料:
上京区の景観条例

京都市上京区で注文住宅を建てる前に知っておきたい「景観条例」のポイントとは?
京都市上京区で注文住宅を建てようと考えている方にとって、まず最初に理解しておくべきなのが「京都市景観条例」の存在です。上京区は、歴史的な町並みや伝統的建造物が多く残る地域であり、建物の高さ・外観・色彩・素材に至るまで細やかな規制が設けられています。特に注文住宅を計画する際には、こうした景観に関する条例が設計やデザインの自由度に大きく影響するため、事前の知識と準備が不可欠です。 また、上京区内には「修景地区」や「美観地区」といった、さらに厳しい基準が適用されるエリアも存在します。これらの地域で新築住宅を建てる場合には、景観に関する事前協議や特別な手続きが必要になることもあります。 京都市上京区で理想の注文住宅を建てるためには、景観条例を正しく理解したうえで、土地選びや設計計画を立てることが成功への第一歩です。
京都市景観条例
建物の高さ、デザイン、色彩、屋外広告物など、広範囲にわたる規制があります。上京区は特に、歴史的建造物や伝統的な町並みが残る地域が多いため、より細やかな配慮が求められます。
規制項目 | 内容例 |
---|---|
建物の高さ | 原則10m以下、場所によっては12mまで許容。通りごとに上限が変わる。 |
屋根の形状 | 切妻屋根・寄棟屋根などの伝統的形状を推奨。陸屋根は不可の場所も。 |
外壁の色 | 「京町家風」の茶系・土色など、周囲との調和が求められる。ビビッドな色は禁止。 |
素材 | ガルバリウム鋼板やタイルなど、光沢のある素材は避ける。木材や土壁調が推奨される。 |
屋外広告物 | 大きさ・位置・照明の種類まで指定される。夜間の強い光もNG。 |
開口部(窓) | 横長の窓や大きすぎるガラス面は避ける。格子や引き戸など伝統要素が好まれる。 |
修景地区・美観地区
上京区内には、特に景観保全が必要な修景地区や美観地区が指定されている場合があります。これらの地区では、建物の新築・改築に対して、より厳しい規制や事前協議が必要となる場合があります。
参考資料:
上京区の住宅の建築制限・規制

建築計画は必ず専門家に相談を
京都市上京区で注文住宅を建てる際には、景観や防火に関する規制以外にも、さまざまな建築制限が存在します。これらの規制は、地域の特性や安全性、住環境の保全を目的としており、建築計画に大きく影響します。
以下に主な建築制限をまとめました。
上記「1. 上京区の景観条例」「10. 上京区の地盤、防火地域」に加え、以下の建築制限・規制が考えられます。
都市計画法に基づく規制
- 用途地域
- 上京区内は、住居系地域、商業系地域、工業系地域など、様々な用途地域に指定されています。用途地域によって、建てられる建物の種類や用途、建ぺい率、容積率などが制限されます。
- 高度地区
- 建物の高さ制限に関する規制。上京区内には、高度地区が指定されており、建物の高さが制限されます。
- 地区計画
- 特定の地区において、より詳細な建築規制や景観誘導などを行う地区計画が定められている場合があります。
弊社建築士が詳しくご説明いたします。
上京区の寺社仏閣

暮らしに溶け込む歴史と信仰
京都市上京区は、かつて平安京の中枢として、政治・文化・宗教の拠点として栄えた歴史ある地域です。
そのため、区内には由緒ある神社仏閣が今も数多く点在しており、まちの随所に深い歴史と信仰の香りが漂っています。
とくに上京区の魅力は、そうした寺社が「観光地」としてではなく、「暮らしの一部」として息づいていること。初詣や節句、お祭りなど、地元の人々が自然と足を運ぶ場所として大切にされており、どこか懐かしく、心落ち着く風景を日常の中に感じることができます。
上京区の主な神社
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北野天満宮
全国の天満宮の総本社。学業成就や受験のご利益で知られているのはもちろん、梅の名所としても有名。毎月25日は「天神さんの日」で縁日は地元でも大人気。日没後のライトアップは日中とは違った雰囲気を味わえます。2月は梅花祭があり、上七軒の芸舞妓さんによる野点も行われます。夏には大福梅の土用干しや御手洗祭、秋は紅葉のライトアップや曲水の宴が行われ、一年を通して京都の歴史を感じることができます -
清明神社
陰陽道の祖・安倍晴明を祀る神社。五芒星(晴明紋)が象徴的で、魔除けや厄除けのご利益があるとされる人気スポット。 家内安全、厄除け、方除け。上京区で住まいを決めた場合はこちらで祈願するのをオススメします! -
白峯神宮
蹴鞠の宗家・飛鳥井家ゆかりで、スポーツの神様として知られる神社。サッカーや野球の選手にも人気。 -
護王神社
足腰の守護神として信仰される神社。イノシシ像がシンボルで、健脚祈願に訪れる人も多数。 -
大将軍八神社
平安時代からの歴史を持つ方除(ほうよけ)の神社。厄除け・鬼門除けとしての信仰が根強い場所です。 方位除け、家運守護 引越し・家建てる前に来る人も多い。大将軍信仰=家の鬼門・裏鬼門の調整と上京区は関係深い。
上京区の主な寺院
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本法寺
狩野派の絵師・狩野永徳ゆかりの寺としても知られ、重厚な山門や本堂が静かに佇む。静かで落ち着いた雰囲気が魅力。 一般民よりも文化人・武家・商人の「家の繁栄」に強く関わってたお寺。 -
弘誓寺
浄土宗の寺院で、地域に根ざした信仰の場。静かで落ち着いた境内が特徴です。 子育地蔵尊や鎮守堂の存在から、家族の安全や家庭円満を願う場として親しまれてきた。 -
廬山寺
紫式部が『源氏物語』を執筆したとされる場所。文学と歴史に触れられる寺院としても有名です。 紫式部の家そのものであり、子孫繁栄・学業成就・家庭円満に信仰がつながります。 -
大報恩寺(千本釈迦堂)
あの「おかめ信仰」で有名な寺。 夫の家のために自らを犠牲にした「おかめさん」の話が有名。 家内安全・家族円満・夫婦円満・<strong棟上げ安全など、「住」にご利益あり。
上京区の歴史

「歴史と暮らす街」で考える家づくり
京都市上京区は、平安京遷都以来の長い歴史と、今も息づく伝統文化が融合する、京都市内でも特に格式ある地域です。皇居(京都御所)が置かれたこの地には、西陣織をはじめとする伝統産業、北野天満宮や相国寺といった歴史的な寺社仏閣が多く存在し、まち全体が文化財のような趣をもっています。 こうした歴史ある街に注文住宅を建てる際には、現代的な住み心地とともに、周辺景観との調和を意識した設計が求められます。
たとえば、屋根や外壁の色、建物の高さ、素材の選び方などに配慮することで、地域に馴染みながらも快適な暮らしを実現できます。
上京区の歴史的な変遷(年表)
時代 | 出来事・特徴 |
---|---|
平安時代 | 794年平安京遷都。上京区に皇居(京都御所)が置かれ、都の中心として発展。 |
室町時代 | 応仁の乱の後、織物職人が集まり「西陣織」が盛んに。職人町として栄える。 |
江戸時代 | 北野天満宮・本法寺・相国寺などの寺社が信仰を集め、町人文化も育つ。 |
明治〜昭和 | 市街地として整備され、町家や商店が増える。文化と暮らしが融合。 |
現代 | 伝統を受け継ぎつつ、大学や住宅が立ち並ぶ居住エリアへ。幅広い世代が暮らす街に。 |
上京区に住んでいる年齢層

多世代が共に暮らす、バランスの取れた地域
京都市上京区は、古くからの住民が多く住む地域でありながら、大学や教育機関が集まる文教エリアとしての側面も持ち、幅広い年齢層が共に暮らしています。
近年の傾向として、上京区は「若年層の流入」と「高齢化の進行」が同時に進む地域です。大学近くや新興住宅エリアでは若い世代が増える一方、古い住宅街では高齢者世帯が中心という地域内の年齢差が見られます。
このように、上京区は学生から子育て世代、高齢者まで、多世代が混在する街。その多様性こそが、上京区の暮らしやすさや地域の奥深さを支えていると言えるでしょう。
特徴
- 学生
- 同志社大学をはじめとする大学・短大が複数あるため、大学周辺では若年層、とくに一人暮らしの学生が多く暮らしています。賃貸住宅や学生向けの飲食店も多く、学生生活に適した環境が整っています。
- ファミリー層
- 近年では、教育環境の良さや交通利便性から、子育て世代の転入も増えています。保育園・小中学校が充実しており、公園や図書館も多いため、子育てしやすいエリアとして注目されています。西陣エリアや千本通り周辺では、ファミリー向け住宅も増えています。
- 高齢者
- 歴史ある住宅街には長年暮らす高齢者が多く、地域によっては高齢化率が30%を超える場所もあります。特に寺社仏閣の多いエリアでは、古くからの町家に住み続けている世帯も多く、地域コミュニティが根強く残っています。
傾向
近年、若い世代やファミリー層の転入が増加傾向にあります。一方で、高齢化も進行しており、地域によっては高齢者の割合が高いエリアも存在します。
上京区の人口推移
上京区の人口は長期的には減少傾向にありましたが、近年は横ばいから微増傾向に転じています。平成27年には85,113人となっています。
世帯構成
上京区の世帯数は増加傾向にあり、平成27年には46,849世帯となっています。
年齢層グラフ

人口グラフ

京都市上京区での注文住宅・暮らしの総まとめ
上京区は、歴史、文化、教育、交通アクセス、生活利便性、自然環境など、多くの魅力を持つエリアです。
新築住宅を建てるには、景観条例や建築規制などを考慮する必要がありますが、住みやすい環境が期待できます。
わたしたちがお客様に最適な住まいを提案いたします。
よくあるご質問(Q&A)
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Q
上京区で家を建てると、総費用はどれくらいかかりますか?
土地代・建物費用・諸費用を含めて、4,000万円〜6,000万円台が目安です。 土地の広さや場所、建物の仕様によって大きく変わるため、早めに資金計画シミュレーションを行うのが安心です。 -
Q
頭金はどれくらい用意すればいいですか?
目安としては、**物件価格の10〜20%**程度が理想です。 ただし、フルローンを利用される方も増えており、ライフプランに合わせた柔軟な資金設計が可能です。 -
Q
諸費用ってどんなものがありますか?
土地・建物以外にかかる費用には、以下のようなものがあります:- 登記費用
- 火災保険・地震保険
- ローン事務手数料・保証料
- 仲介手数料(土地を不動産会社経由で購入する場合)
- 地盤調査・外構工事など
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Q
補助金や助成制度はありますか?
京都市や国の制度で、長期優良住宅やZEH(省エネ住宅)などに対して補助金が出るケースがあります。 年度によって内容が変わるため、最新の制度を設計段階で確認するのがベストです。 -
Q
景観や高さ制限って厳しいんですか?
上京区は京都市の中でも景観保全が重視されているエリアです。高さ・外観・屋根の形などに制限がありますが、設計士と相談しながら、規制の中で美しく快適な住まいを実現できます。「和モダン」などのデザインも人気です。 -
Q
町家風の家を建てることはできますか?
はい、現代の技術で「町家風」「和モダン」な注文住宅を建てることができます。外観だけでなく、内装にも木や漆喰、格子などを取り入れ、伝統と暮らしやすさを両立したデザインが可能です。 -
Q
上京区は道が狭いと聞きますが、車は入れますか?
はい、通行に注意が必要な細い路地もありますが、車の出入りが可能な土地も多くあります。プラン段階で接道条件を確認し、駐車しやすい間取りや配置を検討することが大切です。車種の選定も重要なポイントです。 -
Q
上京区で子育てしやすい地域はありますか?
今出川駅周辺や出町柳エリアは、学校・公園・買い物施設が充実しており、子育て世代に人気です。静かな住宅街でありながら、通学や通勤にも便利な環境です。