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触れる場所から、素材を考える。

家づくりで素材を選ぶとき、色や見た目、空間との相性に目が向きがちです。
けれど、住まいの中には、毎日のように手や足が触れる場所があります。
朝、素足で歩く床。
何気なく手を添える手すり。
食事のあと、椅子に腰かけて過ごす時間。
そうした日常の中に、素材の心地よさはあります。
たとえば、無垢の木の床。木目や色合いは一枚ずつ異なり、表面の仕上げによっても触れたときの印象が変わります。
見た目の美しさだけでなく、
実際に触れてみる。
歩いてみる。
手を添えてみる。
そうして確かめることで、写真や小さなサンプルだけでは気づきにくい素材の表情が見えてくることもあります。
もちろん、心地よさの感じ方は人それぞれです。お手入れのしやすさや、傷との付き合い方も含めて、自分たちの暮らしに合うものを選ぶことが大切です。
住まいの心地よさは、目を引くデザインや特別な設備だけで決まるものではありません。
日々の中で繰り返される小さな感覚が、いつの間にか、その家で過ごす時間の心地よさにつながっていく。
素材を選ぶとき、そんな日々の感覚にも目を向けてみる。そこから、住まいの心地よさを考えてみるのもよいのかもしれません。