COLUMN コラム

住まいと収納|片付けがラクになる動線設計

毎日の片付けが大変に感じる原因の多くは、収納の量ではなく、生活動線の不便さにあります。どこに何を置くかよりも、「どのタイミングで・どこに戻すか」を意識した動線設計こそが、片付けのしやすい住まいのポイントです。

 

 

1. 帰宅動線に“しまう場所”を設ける

玄関からリビングへの動線上に、コートやバッグをさっと置ける「ただいま収納」を設けると便利です。家族が自然に動くルート上に収納を配置することで、出しっぱなしを防ぎ、整った印象を保つことができます。シューズクロークや壁面収納を、動線に沿って計画することが大切です。

 

2. 家事動線と収納を連動させる

洗濯・干す・しまうという家事の流れを、同じフロアで完結できる間取りにすると、家事効率が格段に上がります。例えば、洗面脱衣室の近くにファミリークローゼットを設ければ、洗濯物をたたんで運ぶ手間が減り、自然と片付けやすい空間になります。

 

3. 使う場所のそばに収納を設ける

収納は「量」より「場所の近さ」が重要です。キッチンにはパントリー、リビングには日用品のストック棚、子ども部屋にはランドセルや教科書の専用棚を設置すると、使ったものをすぐに戻すことができ、片付けが無理なく行えます。

 

■ 動線に沿った収納設計

収納は後から追加するのではなく、暮らしの流れに沿って組み込むことが重要です。生活動線と一体化した収納設計によって、見た目も心もすっきり整う住まいを実現できます。一級建築士事務所ならではの、暮らしやすさを考えた動線設計で、片付けがラクな毎日をかなえます。

著者松岡 大玄 更新日: 2025年10月28日

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