家づくりの豆知識⑦|平屋という選択 コンパクトでも豊かに暮らす
平屋は、ワンフロアで生活が完結するシンプルな動線と、自然との近さが魅力の住まいです。
コンパクトなつくりでも、視線が伸びることで広く感じられたり、家族の気配をほどよく感じられたりと、平屋ならではの豊かさがあります。
また、階段のない暮らしは移動がスムーズで、家事効率や将来の暮らしやすさにもつながります。
土地の形状や方位に合わせて窓や中庭を配置することで、平屋でも明るく風通しの良い快適な空間をつくることができます。
今回は、平屋のメリットや間取りの工夫、暮らしをより快適にする設計のポイントをわかりやすくご紹介します。
◆ 1|なぜ今、平屋が選ばれるのか
近年、平屋を選ぶご家族が増えています。
理由は「暮らしやすさ」と「将来の安心」が同時に叶うから。
階段がなく生活動線がシンプルなため、家事・移動・子育て・介護など、どのライフステージでも無理なく暮らせる“フラットな生活”が
実現します。建物の高さを抑えることで外観が落ち着き、街並みとの調和も生まれやすい点も魅力です。
◆ 2|コンパクトでも広く感じる設計ポイント
平屋は「面積が広いから快適」ではなく、
設計次第でコンパクトでも十分にゆとりが生まれます。
・天井を高くして“縦方向”の広がりをつくる
勾配天井や梁あらわしを取り入れると、視線が上に抜けて開放感が段違いに。
・中庭・ウッドデッキで視線の抜けをつくる
外へのつながりをつくると、室内と庭が一体となり、実際の面積以上の広がりを感じられます。
・回遊動線でムダのない間取りに
ぐるりと回れる家は移動がスムーズになり、生活ストレスが減少。
家事動線にも強く、コンパクトな平屋と相性抜群です。
◆ 3|家族の距離感が心地よい住まい
平屋の特徴は、
家族の気配が自然と伝わる“ちょうどいい距離感”が生まれること。
廊下を最小化し、リビングを中心とした間取りにすることで、
「自然に顔を合わせる」「声が届きやすい」など、コミュニケーションが豊かになります。
一方で、プライベート空間は L 字や中庭配置で緩やかにゾーニングすれば、ほどよい独立性も確保できます。
◆ 4|平屋を建てる際の注意点
メリットの多い平屋ですが、設計では以下のポイントも押さえておくと安心です。
・採光・通風の確保
窓の配置が偏ると暗くなりやすいため、中庭・高窓・天窓で光を取り込む工夫を。
・建築コストとのバランス
基礎・屋根面積が広くなる分、同じ延床面積の2階建てよりコストが上がる場合があります。
形状をシンプルにするとコスト調整しやすくなります。
・プライバシー計画
周囲からの視線をカットしつつ、開放感も叶える「内に開く設計(中庭・奥庭)」が効果的です。
◆ 5|コンパクト平屋の実例アイデア
・20~25坪でも広く感じる LDK+勾配天井
・中庭を囲むロの字型・コの字型の平屋
・将来は二部屋に仕切れる可変式の子ども室
・玄関からパントリー・キッチンへ続く一直線の家事動線
・寝室をリビングから少し離す“静と動”のゾーニング
“平屋=大きな土地が必要”というイメージはもう昔のこと。
都市部や変形地でも、工夫次第で豊かな平屋は十分に実現できます。
◆ 6|平屋は「これからの暮らし」を支える住まい
平屋は、
小さくても心豊かに暮らすための住まいの形。
無理なく移動でき、
自然を感じられ、
家族が安心できる距離感で暮らせる。
年齢や環境に左右されず「ずっと快適」でいられるのが、平屋の大きな魅力です。

