COLUMN コラム

家づくりの豆知識③|窓と日射の関係 夏涼しく冬暖かくする工夫

住まいの快適さは、窓と日射の計画で大きく変わります。夏は直射日光を遮り涼しく、冬は太陽の光を取り入れて暖かく過ごす――そんな自然の力を活かした設計は、省エネ性と心地よさを両立させます。本コラムでは、窓の位置や大きさ、日射対策の工夫を中心に、季節を通して快適な住まいをつくるポイントをご紹介します。

 

 

1. 日射と窓の基本

窓は、外気温の影響を受けやすく、特に日射による熱の出入りが生活の快適性に大きく影響します。

・冬の暖房負荷
南面の大きな窓から日射を取り入れると、室内が自然に温まります。日射をうまく利用することで暖房費の節約にもつながります。

・夏の冷房負荷
同じ窓でも、直射日光が入ると室温が上昇し、冷房の負荷が増えます。遮蔽やガラスの選択が重要です。

つまり窓の方位や大きさ、遮蔽方法を工夫することで、季節ごとの快適性と省エネ性能が大きく変わります。

 

2. 夏を涼しくする工夫

・庇や日よけの設置
南面や西面の窓には、水平庇や外付けブラインドを設けると、真夏の高い太陽を遮りつつ、冬の日射は取り入れられます。

・Low-Eガラスや断熱性能の高い窓
日射をカットしつつ熱を逃がさない性能を持つガラスを選ぶことで、冷房負荷を抑えます。

・風通しを意識した開口部計画
窓を対角線上に配置して通風を確保すると、自然な涼しさを取り入れることができます。

・外付けグリーンやすだれ
植栽やグリーンカーテンは、直射日光を遮りつつ涼しい影を作るエコな方法です。

 

 

3. 冬を暖かくする工夫

・南向きの大きな窓で日射取得
冬は太陽の高度が低くなるため、南向きの窓から日射を取り入れることで室内を自然に暖められます。

・断熱性の高い窓・複層ガラスの採用
暖かい空気が逃げにくい窓を選ぶことで、暖房効率が向上します。

・内外のカーテンやブラインド活用
夜間は断熱カーテンで冷気を遮断すると、窓まわりの冷えを軽減できます。

 

 

4. 設計段階での窓と日射の最適化

窓と日射の計画は、建物全体の設計と連動させることが重要です。方位や隣地の建物、樹木の位置、季節ごとの太陽高度などを考慮し、以下の点を検討します。

・南面の窓は大きく、北面の窓は最小限に

・西面の窓は夏の直射を遮る工夫

・日射シュミレーションで冬と夏の光熱を確認

・建築設計の初期段階から窓と日射を意識することで、快適性と省エネ性を両立した住宅を実現できます。

 

窓は単なる開口部ではなく、光・熱・風をコントロールする重要な役割を持っています。庇や断熱ガラス、日射遮蔽、通風計画を組み合わせることで、夏は涼しく、冬は暖かい快適な住まいが可能です。建築設計と一体化した窓計画は、快適な暮らしと省エネ性能の両立を支える大切な要素です。

著者松岡 大玄 更新日: 2025年10月26日

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